Japanese
English
論説
結腸癌の臨床統計観察
Clinical survey upon carcinoma of the colon
宮崎 五郎
1
Gorô MIYAZAKI
1
1社会保険三島病院外科
pp.1495-1499
発行日 1968年9月20日
Published Date 1968/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204695
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はじめに
わが国の全国死亡統計が示すところによると,癌による死亡は昭和28年以来第2位にのし上り,且つ死亡率そのものも逐年増加を示している.消化器癌は癌死の中で圧倒的地位を占め,男性においてこの点は特に顕著である.消化器癌中胃癌によるものは約70%を占め,早期診断,早期治療の原則を実施すべく努力が傾注されている現状である.飜つて小腸および大腸(直腸を除く)の癌による死亡は全消化器癌死亡の2.5%(男)−4.8%(女)に過ぎない.私共の取扱つた結腸癌の例数も多くないが,統計観察を試みたのでそれに考察を加えて大方の御叱正を仰ぎたい.
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