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特集 木本誠二教授退官記念特集
循環機能の外科病態生理—ことにショックについて
Analysis of Circulatory Function and Heart Rate Change in Shock
堀 原一
1
,
須磨 幸蔵
1
,
三井 利夫
1
,
鰐淵 康彦
1
,
片山 憲恃
1
,
山崎 善弥
1
,
広瀬 益雄
1
,
尾本 良三
1
,
尾河 豊
1
,
豊田 忠之
1
,
関口 弥
1
,
藤森 義蔵
1
Motokazu HORI
1
1東京大学医学部第2外科教室
pp.939-947
発行日 1968年6月10日
Published Date 1968/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204619
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はじめに
循環の本質である臓器血流が満足に保たれるためには,まず心臓からの血液拍出が第一義的であることは論をまたない.この心拍出はHarveyの昔から知られているとおり,拍動性(pulsatile)であるというところに正常ならびに病態ともに,循環生理学上の特徴がある.つまり心臓は,血流を生じるジエネレーターであると同時に,血流にパルスを与えるジエネレーターであるわけである.そこに心拍数や拍動の性質が収縮力などと同列に問題とされるゆえんがある.
また心臓から拍出された血流を運び,臓器・組織を灌流して再び心臓にかえす血管も,単なるかたい導管でないところに,興味が持たれるわけである.
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