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入院業務ことにその手続の考察
今村 栄一
1
1病院管理研修所
pp.21-28
発行日 1956年1月1日
Published Date 1956/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541201054
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入退院の業務は病院の患者扱いの良否を左右するものである。もちろん患者の扱いにおいては精神的要素は軽視すべきでなく,旅館に泊つた際に気持よく迎えられ,晴れやかに送り出されることが,旅館とそこに泊つた印象とを良くするように病院においても同じような心構えは大切である。そしてまた一方においては,患者の事務的処理を合理化し,能率化することは,病院経営に利するばかりでなく患者の利便にもなるのである。
入退院の業務を改善し合理化することは病院管理における一課題である。最近各病院において,この方面への努力も活溌となつて来たことは喜ばしいことであり,参考とすべき点も少なくない。しかしながら多くの場合個々の病院の特殊性を背景としているためにその病院全体を理解しなければならない場合もあり,その中の長所を集めるとしても入退院の事務を標準化するには,なお幾多の検討を要するものと思われる。
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