外国文献
熱傷のantisepticとaseptic,他
pp.407-410
発行日 1967年3月20日
Published Date 1967/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204266
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polymyxin creamでStaph.aur.,Ps.aeruginosaなどのneomycin抵抗性で,最もしばしば死因となる菌感染を有効に抑制しうる.またMoyer(Arch.Surg.90:812,1965)はO.5%硝酸液をふくむ湿布でPs.aerug.を予防しうるとし,Lindberg (J.Trauma 5:601,1965)はSulfamylon 10%creamが有効だとしている.また空気からの汚染に対しair-conditioningが行なわれることは周知のところである.Casonら(Brit.M.J.2:1288,1966)はantiseptic法に硝酸銀0.5%液湿布,同クリーム,ペニシリンクリーム,chlorhexidine罨法を比較した.Ps.aerug.検出は硝酸銀塗布10.9%,ペニシリン51.2%で硝酸銀法が有効.chlorhex湿布が最も効果低い.Coli類はいずれの方法でも60〜70%検出し,Staph.aur.はchlorhex最低で4%,他はほぼ同成績,Ps.aerugはいずれも硝酸銀0.5%以下で消失し,最も抵抗高いK.aerogenesでも同様である.この方法で2〜3週,熱傷面を無菌にすることができるし,この方法の場合が体温上昇,呼吸数その他の臨床所見もつとも軽い,毒作用はみられなかつた.
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