臨床経験
高圧酸素療法ならびに観血的治療を行なつたIdiopatic aseptic bone necrosisの1例
斎藤 博臣
1
,
松永 等
2
,
松本 道太郎
2
,
安藤 正孝
3
Hiroomi SAITO
1
1九州大学医学部整形外科学教室
2九州労災病院整形外科
3九州労災病院
pp.1249-1251
発行日 1967年12月25日
Published Date 1967/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904342
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大腿骨骨頭Idiopatic aseptic necrosisについては,1925年Haenisch,1935年Freundによつて報告がなされており,従来,非常に少ない疾患であると考えられてきたが,1959年頃を境にして,Teinturierの11例,Costeらの100例,Patterson,Bickelらによる52例,極く最近におけるR. Merle D'Aubignéらの150例など,数多くの報告が見られるようになつた.しかし本邦においては未だ報告例も少数であり,稀な疾患と思われる.われわれは最近,両大腿骨骨頭に発生したIdiopatic asepti cnecrosisと思われる症例を経験し,観血的治療ならびに高圧酸素治療を試み,いささかの知見を得たので文献的考察を加えて報告する.
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