Japanese
English
特集 虫垂炎—その困難な問題点
膿瘍形成の場合の処置はどうすべきか
Treatment of abscessformation
長尾 房大
1
,
木村 宣夫
1
Fusahiro NAGAO
1
1東京慈恵会医科大学大井外科
pp.1660-1663
発行日 1966年12月20日
Published Date 1966/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204168
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はじめに
最近は,早期手術の方針が徹底しているため,虫垂の炎症が汎発性腹膜炎や限局性膿瘍を呈する程度のものは,往時に比較すると,きわめて少なくなつた.とくに都会地ではこの傾向が強いが,それでも時にかなり進行した虫垂炎に遭遇することがある.一般に交通不便な地方では,いまだに重症例に遭遇することが決して少なくないようであり,教室の各出張病院別の統計をみても,この間の消息を如実に物語つている.
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