グラフ
異種摘出肝灌流による肝性昏睡の治療法
水戸 廸郎
1,2
,
John C. Norman
3
,
Willam . McDermott
1
1Harvard Medical School
2北海道大学第1外科
3Sears Surgical Laboratory, Boston City Hospital
pp.232-236
発行日 1966年2月20日
Published Date 1966/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407203897
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肝性昏睡の治療には枚挙にいとまがない程数多くの方法がある.これは肝性昏睡のmechanism,→*ができないことによる.肝疾患末期の肝性昏睡に対する根治的治療は,臓器移植によらざるをえないがに何んらかの形で,肝機能を代行させ,危機を脱することができれば,その後は肝の再生力により救命わゆる"人工肝臓装置"の研究が主として日本において行なわれ,世の注目をあびたが,まだ実験研いえよう.一方,昨年来,米国においては異種肝臓灌流法が、あらゆる薬物治療に反応を示さなかつたに成功して以来,肝移植の前段階として,まだ"New concepts in the management of liver failure"されるに至つた(第1表).著者等も4例に合計13回の灌流を行ない.全例,昏睡状態より回復せしめよび灌流法の大要をここに紹介することとする.
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