特集 腹部外科の臨床
研究と報告
腸間膜根(Radix Mesostenie)より発生せるHaemoangioblastomの1例
坂本 光生
1
,
巷岡 昭雄
1
,
服部 昭夫
1
,
木村 隆吉
2
1東京厚生年金病院外科
2東京厚生年金病院病理検査科
pp.1267-1269
発行日 1965年9月20日
Published Date 1965/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407203756
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腸間膜と後腹膜とは,胎生発生学的には,同じ組織であり,ここに発生する腫瘍は他臓器の腫瘍に比べて比較的稀である.また,腫瘍発生の場合には両者に跨る場合が少なくない.
すなわち,Schmid1)によれば,後腹膜および腸間膜腫瘍276例中,移行型は57例となつている.最近,移行型ともいうべき腸間膜根より発生するHaemoangiobl-astomaの1例を経験したので若干の考察を試み報告する.
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