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講座 境界領域
重症筋無力症の麻酔
Anesthesia for the patients with myasthenia gravis
尾山 力
1
Tsutomu OYAMA
1
1北大麻酔科
pp.491-497
発行日 1965年4月20日
Published Date 1965/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407203579
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Ⅰ.重症筋無力症と胸腺腫との関係
重症筋無力症のうち,80%は胸腺になんらかの異常があるとOsserman20)(1956)は主張し,本症の15〜30%は胸腺腫を有し,胸腺腫の30〜75%は本症であるとしている,一方Harrison12)(1961)も本症の15%は胸腺腫を有し,残りのうちの約80%はたとえ肉眼的に正常に見えても病理組織的には異常があるとしている.なお最初の胸腺剔除術は1911年Sauerbrukにより甲状腺中毒症でかつ重症筋無力症の患者に行われ,効果をあげた.
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