Japanese
English
症例
小腸亜全領域,盲腸,上行結腸,横行結腸右半の壊死を伴える腸間膜血管閉寒症の1手術治験例
A curative case of the occulsion of the mesenteric vessels, with necrosis of subtotal intestinum, coecum, ascendingcolon and right region of transverse colon
大沼 倫彦
1
,
河村 基
1
Tomohiko ONUMA
1
1岩手県綜合花巻病院外科
pp.687-690
発行日 1964年5月20日
Published Date 1964/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407203338
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はじめに
いわゆる急性腹症とよばれる疾患群のなかに,腸間膜血管閉塞症があるが,比較的まれにして,しかも症状不定なるため術前に確診を下すことは困難であり,早期手術によらねば,予後もなお重大である.著者らも最近本症の1例を経験し,来院時すでに手術時期を逸した感があつたが,広範性腸切除により一命を保ちえたので報告し,あわせて本症にかんする若干の考察を試みた.
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