増刊号 手術ステップごとに理解する—標準術式アトラス
4 大腸・肛門
結腸癌—結腸右半切除術
大田 貢由
1
Mitsuyoshi OTA
1
1横浜市立大学附属市民総合医療センター消化器病センター
pp.86-90
発行日 2017年10月22日
Published Date 2017/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407211792
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Step1
トロッカー挿入,視野の確保と展開,後腹膜剝離先行アプローチによる授動(図1)
右結腸間膜は小腸間膜と連続しているため,内側アプローチで腹側から右結腸間膜の背側に到達するためには,小腸間膜の無血管領域を切開する必要がある.このため,当院では回腸末端の間膜付着部から右結腸間膜背側の剝離を行う方法(後腹膜剝離先行アプローチ)を採用している.
①5ポート法で行う.臍部にカメラポートを挿入する.気腹圧は10〜12 cmH2Oで行っている.気腹後,左右側腹部に5 mmポートを2か所ずつ追加する.腹腔鏡下にリニアステープラーを使用する場合には,術者の右手ポートを12 mmにしてもよい.
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