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講座 境界領域
Desmoplastic fibromaのレ線像と組織像
Radiographic and histopathological appearance of Desmoplastic fibroma
伊丹 康人
1
,
赤松 功也
1
,
井上 哲郎
1
Yasuto ITAMI
1
1慈恵医大整形外科
pp.208-211
発行日 1964年2月20日
Published Date 1964/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407203262
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Desmoplastic fibroma
本腫瘍はfibrosarcoma of boneと共にfibrouscentral tumorに属する良性腫瘍である.腹壁のdesmoid tumorにその組織像が類似した線維芽細胞由来の骨中心性腫瘍に対して1958年Jaffeが命名したものである.彼はdesmoidという組織学的な特徴を指摘すると共に"fibroma"という名称がついている"non-ossifying fibroma""ch-ondromyxoid fibroma"等から本腫瘍を区別することを企図したものである.
したがつて,このdesmoplastic fibromaの独立性に疑義をもつものである.しかし,著者は彼のいるNew YorkのHospital for Joint Diseaseで,彼から本腫瘍の標本を数例見せられ,また自身でも経験するにいたり,まれではあるが,Jaffeのいわゆるdesmoplastic fibromaなる型の存在を肯定してよいと考えている.
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