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講座 境界領域
Chondrosarcomaのレ線像と組織像
Radiographic and histopathological appearance of chondrosarcoma
伊丹 康人
1
,
赤松 功也
1
,
山下 恵代
1
Yasuto ITAMI
1
1慈恵医科大学整形外科教室
pp.942-949
発行日 1964年7月20日
Published Date 1964/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407203377
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Ⅰ Chondrosarcomaとは
Chondrosarcomaはあまり多いものではない.原発性骨腫瘍の全体の数からみると10%以下でEwing's tumorの2倍,osteogenic sarcomaの半分程度の発生率ということになつている.本腫瘍について比較的多数の症例を報告しているものはHendersom(288例),Geschicter・Copeland(154例),Jaffe・Lichtenstein(21例),O'Neal・Ackerman(35例),Coley等(52例)である.本邦では菊地・高橋等の各2例,鈴木・建持・高取・佐藤・伊藤・富重・岡田・古屋・宮崎等の各1例で計14例が報告されている.また全国の骨腫瘍登録例について調査しても1962年3月まで50余例を数えるにすぎない.従来の文献ではGeschicter・Copelandのごとく本腫瘍をosteogenic sarcomaの一型とするような見方もある.しかし,たとえosteogenic sarcomaの発育過程の中に,chondrosarcomaと類似の組織像を示すものがあつても,組織発生の上からは全くことなつたものである.
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