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講座 境界領域
Chondromyxoid fibromaのレ線像と組織像
Radiographic and histopathological appearance of chondromyxoid fibroma
伊丹 康人
1
,
赤松 功也
1
,
井上 仁
1
yasuto ITAMI
1
1慈恵医大整形外科
pp.350-354
発行日 1964年3月20日
Published Date 1964/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407203284
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Chondromyxoid fibromaとは
本腫瘍は線維細胞基質の中に,これらの細胞から分化した軟骨性,ならびに粘液性組織を混在する良性腫瘍である.
一般に良好な臨床経過と悪性化を疑わしめるような細胞学的所見との間に理屈のあわない不調和がある.したがつて,かつては軟骨肉腫や粘液肉腫と混同されていたこともある.1943年Jaffe,Lichtensteinは軟骨肉腫症例中から3例の本腫瘍を分類し,さらに1948年5例を加えて"Chon-dromyxoid fibroma"という名称を与えた.この腫瘍の特徴は奇異な核を有する小さな円形の腫瘍細胞よりなつており,細胞間物質はmyxoidの状を呈し,全体にあるいは部分的に膠原化して,成熟した結合織像を示すと共に(第4図)一部においては腫瘍細胞が軟骨細胞の前兆を示すような,すなわちChondroidの形をとつてくることである(第5図).
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