Japanese
English
論説
救急病院における急性期頭部外傷の治療と予後の判定について
Therapy and prognosis of acute head injury in emergency hospital
宇山 理雄
1
,
林圭 之資
1
,
若江 光一
1
,
北村 博重
2
,
福間 誠之
2
,
山本 実
2
Masao UYAMA
1
,
Hiroshige KITAMURA
2
1京都第二赤十字病院救急分院
2京都府立医大第一外科
pp.159-167
発行日 1963年2月20日
Published Date 1963/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407203026
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急性期頭部外傷の治療にさいして,第一線の臨床外科医にとつて最も問題となる点は,重症型の治療成績である.その治療方法は一応系統立つた治療方針が既に発表されており,今ここに取上げるまでもない.しかしわれわれが第一線で頭部外傷重症型を多く取扱つた経験から見て,従来の方針通り行なつてもなかなか立派な治療成績をあげ得ないのが実情である.われわれが救急患者のみを収容する特殊な救急病院において最近4年間に取扱つた頭部外傷は第1表に示すごとく総計4442例であるが,その治療成績は必ずしも良好とはいえない.
今回は重症型のみについて,その治療と予後の見通しを検討し,此処に報告,参考に供する次第である。まず荒木教授の分類によるIII型,IV型179例について,意識の変化を中心に分類を試みた.
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