特集 皮膚泌尿器科診療の進歩〔2〕
皮膚疾患に対するCortisone療法
加納 魁一郞
1
1名古屋大学医学部皮膚科教室
pp.1105-1116
発行日 1955年12月25日
Published Date 1955/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201570
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
緒言
Cortisone,ACTHを1949年Hench等が此れをロイマチスに使用し卓効を上げ,次いで同年皮膚科に於てはGrace et Combesが急性エリテマトーデスに使用して共の効果を認めて以来,主としてアメリカに於て続々各種皮膚疾患に用いられるようになつた。
1952年のロンドンに於ける第10回万国皮膚科学会に於ては,3つの主要討議の中の一つにACTH,Cortisone(以下Cと略す)の皮膚疾患への効果に就てBrunsting,Ereaux,Sulzbergerにより論ぜられ,其の臨床上の効果に就ては一応の結論に達したものゝ如くである。
Copyright © 1955, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.