Japanese
English
綜説
心臓手術時の心機能障害に対する調律性電気刺戟の応用に関する研究
Studies on the Application of Rhythmic Electric Stimulation for the Cardiac Dysfunction in the Heart Surgery
坪井 重雄
1
,
金 栄澤
1
,
蛯名 勝仁
1
,
射場 立文
2
Shigeo TSUBOI
1
,
Tashihumi IBA
2
1東京女子医大外科教室
2広島大学医学部第一外科教室
pp.1009-1018
発行日 1959年10月20日
Published Date 1959/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407202474
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
緒言
心臓外科の進歩と共に今まで手術適応から除外されていた重症な心臓疾患の症例までも手術可能に至つた.その結果,術中術後に心臓機能障害の発生を見ることがある.心停止,心室細動に対しては従来の心蘇生法が用いられるが,術中に発生する房室ブロック等の調律異常に対しては調律性電気刺戟を与えて心搏動を維持することが行われる.われわれの教室では心室収縮の不充分な場合にもこの調律性電気刺戟法が有効であることを見出した.この機会に調律性電気刺戟法について綜説し,併せてわれわれの研究成績をも報告したい.この種の処置は将来益々必要になつて来ると思われるのである.
Copyright © 1959, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.