Japanese
English
綜説
術後早期経腸栄養における電解質代謝—ことに脂質投与量の影響について
Studies on the electrolyte balance in postoperative tube feeding with emulsified fat
石田 淸
1
Kiyoshi ISHIDA
1
1東京医科歯科大学医学部第二外科学教室
1The 2nd Department of Surgery, School of Medicine, Tokyo Medical and Dental University
pp.1019-1037
発行日 1959年10月20日
Published Date 1959/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407202475
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Ⅰ.序
近年、医学は次第に専門分化の方向に進みつつあるが,また一方各分野の進歩,開拓のために専門的知識の総合が要求される.外科学発達の重要な因子となつた手術後の栄養に関する問題もこの例外ではなく,外科学と物理化学,栄養学,食品化学などの分野との緊密な結びつきのもとに研究がすすめられなければならない.
Amino酸の静脈内注入によつて進歩のいとぐちを見いだした静脈内栄養法1)においても,ある程度脂質の静脈内投与に解決の兆がみられたが2)−6),今日でも脂質の充分量の投与には問題が残されているので,脂質投与はなお経腸投与法にまたなければならないのが現状である.
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