Japanese
English
症例
生後20日の初生児に見られた足蹠部神経鞘肉腫
A case of Neurinosarcom in the Sole of the foot in a 20 days old infant
木元 正二
1
,
小泉 嘉久
1
,
真岸 武郞
1
,
古野 美喜夫
1
Seiji KIMOTO
1
,
Yoshihisa KOIZUMI
1
,
Takeo MAGISHI
1
,
Mikio FURUNO
1
1富山県氷見厚生病院外科
1Himi Kosei Hospital Department of Surgery
pp.1090-1092
発行日 1958年11月20日
Published Date 1958/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407202278
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緒 論
Neurinomに於いて最も興味ある点はその組織発生に就いてであるが,1908年Verocayによつてその詳細な研究があつてから多数の報告をみている.然し乍ら,その発生部位は背髄及び脳等の中枢神経領域であつて,四肢等の末梢神経領域に発生したものは少なく,西田の統計では第1表の如くである.叉年齢的にみても今迄の報告例では最若年齢はHabitzの6歳の男子の舌に発生せる報告例があるが,最近吾々が経験した症例は,更に若年齢とも云うべき生後僅か廿日の初生児の右足蹠に見られた大人の手拳大のもので,而も之が悪性化したNeurinosarcomであつたので,之迄の報告例と比べて発生部位,年齢,早期悪性化の諸点にその類例なく大きな興味と幾多の示唆に富んでいるので茲に報告する.
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