Japanese
English
症例報告
足蹠に単発した神経鞘腫の1例
A case of schwannoma located on the sole of the foot
内海 雅子
1
,
藤巻 純子
1
,
安木 良博
1
Masako UTSUMI
1
,
Jyunko FUJIMAKI
1
,
Yoshihiro YASUKI
1
1東京都立大塚病院皮膚科
1Department of Dermatology, Tokyo Metropolitan Otsuka Hospital
キーワード:
神経鞘腫
Keyword:
神経鞘腫
pp.554-555
発行日 1996年6月1日
Published Date 1996/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901908
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46歳,女性の足踵部に単発した神経鞘腫の1例を報告した.8年前より左足踵部に小腫瘤を認め漸次増大した.疹痛を欠き,当該部に外傷の既往はない.病理組織学的に真皮内の被膜を欠く腫瘍塊であり,腫瘍細胞は紡錘形から長楕円形の核を有し,所々渦巻状,棚状に配列し,Verocay bodyを認めた.S−100蛋白は腫瘍細胞の大部分に陽性,鍍銀染色は陰性.Alcian blue染色で間質の一部が青染した.以上より,Antony A型の神経鞘腫と考えたが,足踵部を含めた足蹠発生は極めて稀である.
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