Japanese
English
綜説
脊椎カリエスの発病年齢
Age incidence in patients with tuberculosis of the spine
小川 正三
1
Shozo OGAWA
1
1慶応義塾大学医学部整形外科学教室
1Department of Orthopedic Surgery, Keio University
pp.671-675
発行日 1956年10月20日
Published Date 1956/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407201860
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
いとぐち
脊椎カリエスの発病年齢その他に関する統計的研究は,内外文献を渉猟するに枚挙にいとまがない.而して個々の統計によつて数値に多少の差はあつても,その大綱は本邦諸家の統計と欧米諸家の統計では可成著明な差はあつても,少くとも本邦に於ては大体同様の傾向を示している.然しながら輓近の医学の進歩は結核の治療並に予防の面に於ても隔世の進歩をもたらし,既に肺結核にその影響が著明に現れている今日,第二次結核症の一つである骨関節結核の発症にもその影響が及んでいる事は容易に推察され,それが解明の一端としてあらためて脊椎カリエスの発病年齢を統計的に観察し,その時代的推移を検討する事も亦意義ある事と考える.
Copyright © 1956, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.