視座
脊椎カリエスの治療
岩原 寅猪
1
1国立村山療養所
pp.1083-1084
発行日 1967年11月25日
Published Date 1967/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904318
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今日,結核が斜陽疾患となつたことはだれしもが認めるところで,とくに二次結核においてそれが顕著で,骨関節結核もごたぶんに漏れない.たとえば,慶大病院整形外科においては6,7年前の集計でも第2次世界大戦前の1/100に激減し,今日では1/200あるいは1/300となつていると推定される.
かつて結核が国民病といわれた時代に,脊椎カリエスは肺結核,肋膜炎,結核性腹膜炎に次いで結核性疾患中その発生頻度は第4位にあり,他の骨関節結核の総和よりもその発生頻度は大であつた.今日,国立村山療養所においてそのことがはつきり観取される.
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