Japanese
English
綜説
骨関節結核に於ける結核菌の耐性に就て
On the resistance of tuberculous bacillus in bone and joint tuberculosis
高山 瑩
1
,
佐藤 二郞
1
,
大戶 輝也
1
,
三好 邦達
1
Akira TAKAYAMA
1
1慈恵医大整形外科
1department of plastic surgery, Jikei-kai medical college
pp.153-159
発行日 1956年3月20日
Published Date 1956/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407201777
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緒 言
我々が先に述べた如く,骨関節結核に長期の化学療法を施した場合,その主病巣内及び冷膿内の結核菌の検出率は低下し,就中,培養法に於て著しいものがある.それに伴つて培養法では陰性であるが螢光法では陽性を示す症例に屡々遭遇するようになつて来たが,かゝる結核菌の中には発病能力のあるものも存在し得るという事実を認めた.また,1年以上の長期化学療法を受けた骨関節結核の主病巣より,培養法は陰性であるが動物接種で結核菌陽性の症例を経験している.
かゝる事実より,化学療法下の骨関節結核の主病巣内の結核菌が,抗結核化学療法剤に対し如何なる感受性を有しているかゞ誠に興味ある問題となり,また臨床上重要な問題である.
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