Japanese
English
綜説
骨関節結核に於ける所謂Thorn Testの成績に就て
Results of so-called Thon Test on bone and joint tuberculosis
佐野 耕三
1
,
手島 宰三
1
,
中島 秀典
1
Koji SANO
1
1国立山中病院整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, National Yamanaka Hospital.
pp.993-996
発行日 1955年12月20日
Published Date 1955/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407201734
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副腎皮質機能検査法として既にRobinson-po—werの水試験,Cultur-power試験,Wilderの脱塩試験があるが,何れも皮質障碍の結果を知るものであり,又尿中17ケトステロイド及オキシステロイドの定量は或程度迄ホルモンの分泌状態を示すものである.この点Thorn Testは或ストレスを与えて皮質の興奮を起させようとしたもので前者よりはるかに当を得たものと考えられる.
即ち1948年ThornはACTHの特異的好酸球減少作用を確認し,ACTH Testを提唱したが更に1950年アドレナリンに依る下垂体前葉副腎皮質機能のScreening Testとして所謂ThornTestを創唱した.以来本試験は広く行われ各種疾病に機能不全の存する事が報告されている.私は少数例であるが36名の骨,関節結核患者に就き報告し,併せて2,3の文献的老察を加えた.
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