Japanese
English
綜説
テラプチクの血圧作用の実験的研究
A experimental study on the effect for blood pressure of Théraptique
曲直部 壽夫
1
,
藤本 淳
1
,
杉本 円諦
1
,
星田 嘉朗
1
,
佐藤 安正
1
,
國技 亮
1
,
奥 信夫
1
,
芝 卓彌
1
Hisao MANABE
1
1大阪大学医学部第1外科教室
1Department of surgery, Osaka University medical school
pp.103-105
発行日 1956年2月20日
Published Date 1956/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407201766
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1.緒言
近時麻酔学,抗生物質の研究の進歩,或は各疾患の病態生理の解明と相俟つて外科手術,特に心臓外科の如き大手術も容易に行われる様になつたが,斯る手術にあたつて術中,術直後の患者の管理も亦極めて重要な問題である.斯る手術に偶発する呼吸並びに循環障碍に処する為,従来各種の薬剤が使用されて居るが,著者等は最近この目的に用いられる薬剤「テラプチク」(N-N′—Dibutyl—N-N′—Dicarboxy-Morphoid-Ethylendiamin)(以下「テ」と略す)について血圧に対する影響を犬について実験した.本実験では特に急性出血に対する本剤の動脈圧に及ぼす影響を観察した.
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