Japanese
English
綜説
脊椎カリエスのいわゆる治癒状態の吟味—特にそのレ線所見について
Studies on the So-Called Healing-Process of Spondylitis Tuberculosa,Especially of it's Roentgenological Findings
中村 季秋
1
,
三艆丸 博道
1
,
立花 隆成
1
,
小祝 逸男
1
Sueaki NAKAMURA
1
1国立玉浦療養所
1TAMAURA Sanatorium
pp.673-677
発行日 1955年10月20日
Published Date 1955/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407201684
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1.まえがき
脊椎カリエスのごとく長期にわたつて慢性の経過をたどる疾患に対して,いかなる時期をもつてそれが「治癒」したとするか,この問題はきわめて興味あることではあるが,同時にまたきわめてむずかしい問題でもある.
そこで我々は,このいわゆる「治癒状態」の吟味の1手段として,まず我々が従来の医学常識上「治癒」したといわれている状態にある脊椎カリエス患者について,改めていろいろな立場からの調査検討をこゝろみたが,こゝでは主としてレ線所見による脊椎カリエスの経過並びにいわゆる治癒状態について考察を加えてみた.
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