Japanese
English
綜説
甲状腺單純癌に就て
On Carcinoma simplex of the Thyroid gland
柴 拓
1
,
奥山 八郞
1
,
千葉 孝之
1
Hiroshi SHIBA
1
1東北大学医学部 桂外科教室
1Department of Surgery, Faculty of Medicine Tohohoku University
pp.659-662
発行日 1955年10月20日
Published Date 1955/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407201682
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緒言
悪性甲状腺腫は他の悪性腫瘍に比して一般に共の経過が長く臨床的には比較的に良性なるものと考えられている.然しながら腫瘍の浸潤性発育が急速で周囲組織への破壊的侵襲が強く且つ早期より頸部淋巴節,及び肺,肝,頭蓋骨等遠隔臓器に転移を来し易く,病理組織学的には肉腫様構造を示す所謂甲状腺単純癌なるものが存在する.我々はかゝる症例9例に就て臨床的並びに組織学的に2,3の考察を試みた.
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