Japanese
English
症例
顎下腺結石の1例
One case of submaxillary calculus
阿部 懊
1
Akira ABE
1
1東邦大学医学部外科教室
1Surgical Clinic Toho University Medical School
pp.413-414
発行日 1955年6月20日
Published Date 1955/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407201631
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- Abstract 文献概要
唾液腺結石に関しては,多くの報告があり1926年Harrison1)の調査したる所では,1825年よりの約100年間に,375例を算じ,個人的多数報告例も散見される様である.Ivy. R. H.2)は自家経験例73例について,66例は顎下腺結石であり,7例は耳下腺結石.男女の比は25対10で男子に多かつたと云う.我国に於ける最近10年間の報告例は,約56例であり,内顎下腺結石は43例,男女の比は33対17で男に多かつた.尚大多数は耳鼻科関係の報告3,4,5,6)であり,外科医に依つて取扱われたものは5例の小数である.
我々は触診所見過信のため2回にわたる結石摘出術を試みた症例を経験したので報告したい.
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