Japanese
English
症例
肋骨に発生せる巨細胞腫の1例
A Case of giant-cell-tumour in rib
角南 敏孫
1
,
井上 正幸
1
Toshimago KAKUNAMI
1
,
Masayuki INOUE
1
1岡山大学医学部第1外科教室
1The first Surgery, Medical Department, OKAYAMA University
pp.525-527
発行日 1954年8月20日
Published Date 1954/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407201486
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巨細胞腫は古来幾多の学者によつて種々の名称の下に報告されているが,従来考えられていた巨細胞肉腫または骨髄腫様肉腫等の悪性のものではなくむしろ良性で.1922年Stewartによつて破骨細胞性の破骨細胞腫と報告され,1940年Jaffeは巨細胞腫と名称づけた.局所的には限局性で周囲に対してやゝ破壊侵蝕性ではあるが元来臨床的には良性の経過をとる腫瘍であるが,時に悪性変化をする場合もある,我々は教室に於て54歳男子の肋骨に発生し,手術後肋膜腔及び肺臓に転移した腫瘍で,病理組織学的に蜂窩状肉腫に酷似した組織像を有する破骨細胞性の巨細胞腫の1例を経験したので茲に報告する.
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