Japanese
English
症例
外傷性股動脈塞栓症に対する血管移植例
Transplantation of arterialgraft for traumatic thromboris of emoral artery
石森 彰次
1
,
中村 嘉三
1
Shoji ISHIMORI
1
,
Yoshizo NAKAMURA
1
1下谷病院外科
pp.35-37
発行日 1954年1月20日
Published Date 1954/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407201363
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血管外科に関しては古くから多くの報告がなされ,特に1952年には日本外科学会に於て,木本1),戸田2)両教授の詳細にわたる報告が行われた.
抑々血管移植に関しては,用いる移植血管の種類,保存法,吻合法,及び縫合材料科学に関して数多くの動物実驗並に臨床報告が行われ,最も安全で誰にでも行いうる方法が要望された次第である.木本教授はその報告の中で動脈移植には同種動脈を,保存には70%アルコールを用いる事が最も確実性が大であり,而も簡便である事を報告した.我々も常々血管外科に興味をもち,同教授の報告に基き予め血管保存を行つて,血管移植の必要にせまられた際の用に備えるところがあつた.
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