第12回 日本脳,神経外科学会
A. 講演の部—シンポジユウム 脳外傷
北村 勝俊
1
,
中村 嘉三
2,24
,
何 洸照
2,24
,
伝田 俊男
2,24
,
石森 彰次
2,24
,
加藤 静雄
3,13
,
島田 信勝
4
,
千原 卓也
5
,
遠藤 辰一郞
6
,
菅原 芳德
6
,
遠藤 健七郞
6
,
蜂谷 徹夫
7,10
,
石井 博
7
,
三浦 良也
8
,
太田 瑞穂
8
,
岩田 金治郞
8
,
清水 健太郞
9
,
和田 淳
11
,
中川 善治
11
,
森田 昭之助
11
,
近藤 駿四郞
12
,
林 四郞
13
,
中川 秀三
14
,
高橋 順
14,21
,
磯 浜子
14
,
渡辺 茂夫
15
,
渡辺 荘太郞
15
,
加藤 幸一
15
,
三輪 和雄
15
,
布目 治雄
15
,
内山 敬三
15
,
佐本 忠男
15
,
武内 義郞
15
,
神谷 敏明
15
,
田川 博継
16
,
村上 治朗
17
,
森田 正
18
,
竹内 藤吉
19
,
安保 喜久男
19
,
庄司 辰雄
20
,
河田 宏
21
,
小山 憲三
22
,
高山 祿郞
4
,
中川 活治
23
,
伊藤 博治
23
,
三木 輝雄
3
1九大第一外科
2東京下谷病院
3東大清水外科
4慶大外科
5京大外科第一議座
6福島医大遠藤外科
7日本鋼管病院
8名大橋本外科
9東大
10日本鋼管病院外科
11北大精神々経科
12東京労災病院
13東大脳神経外科
14札幌医大神経科
15中京病院
16札幌鉄道病院眼科
17村上外科病院
18名大今永外科
19三重医大外科
20沼津千本病院
21札幌医神経科
22元陸軍軍医学校軍陣外科学教室
23名大第一外科
24東京下谷病院外科
pp.343-347
発行日 1954年11月1日
Published Date 1954/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406200422
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1 人脳の手術創と銃創
人脳の手術創及び銃創の経過4時間半のものから12年に亘る20例について,病理総論の立場からその治癒過程を検討した。結論を要約すると,i)脳の手術創,銃創は常に間脳グリヤ混合の清掃,器質化を招来する。ii)皮質では間葉系,髄質ではグリア線維が強く増殖する。iii)脳の創は時期的に3群に大別される。
壊死,変性期(4時間半—2日),肉芽期(4日—25日),瘢痕化(42日—12年)。iv)脳の創は各時期とも層状構成を示し,その終止像は,創面の側から見て(1)結合組織網(2)グリア線維密綱(3)グリア線維粗網に大別出来る(v)比較的小さい創は結合組織で充填治癒するが,大多数は,損傷,壊死の形に応じ,裂け目,嚢腫,管腔等の欠損を残す。(vi)上述の終止像は略々10カ月で出来るが,真の安静な瘢痕に到達するには尚長年月を要するものと思われる。
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