Japanese
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特集 血管の外科
綜説
動脈塞栓症の外科
Operation on arterial embolism
大原 到
1
,
大内 博
1
Itaru OHARA
1
1東北大学葛西外科
pp.793-799
発行日 1967年6月20日
Published Date 1967/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204325
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はじめに
動脈塞栓症は手術の対象となる血管疾患の中でも,診断と治療法のたて方により予後が非常に左右される.動脈が急に塞栓子により閉塞すると末梢組織に不可逆性変化が起こる可能性が大きいので,治療の時期は適確な判断を必要とする.
教室の小山田ら1)は僧帽弁膜症手術100例中3例(3%)に動脈塞栓症が発生したが,本稿ではこれを除外した動脈塞栓症10例(付表)の経験をもとにして本症の特徴をあげ,著者らの治療方針を述べる.
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