Japanese
English
症例
術後白血病を併発した胃癌を件える胆石症の1例
A case of Cholelithiasis accompanied with Stomac Cancer, Complicating Myelogenous Leukernia in the postoperative Course.
福島 覚
1
,
八木田 一夫
1
Kaku FUKUSIMA
1
,
Kazuo YAGITA
1
1Surgical Chioric of Yahata-Seitsusho-Hospital.
pp.470-472
発行日 1953年8月20日
Published Date 1953/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407201296
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惡性腫瘍の化学療法は近時頓こ進歩し,就中ナイトロゼン,マスタードは腫瘍細胞に毒性を有しこれに親和性を示し,この有効性は多数報告されている.一方惡性腫瘍としての白血病の化学療法剤としてナ・マの効果も重視されて来ている.即ち本剤は骨髄の白血病細胞を破壞除去することにより本症への有効性が考えられている.
胆石症胃潰瘍虫垂炎を併発する所謂腹部3主症の報告例は多く,我々も時に経驗するのであるが,胆石症に胃癌の併発報告例は稀有でしかも術後経過中癌再発阻止の目的でナ・マの1剤たるナイトロミン投與後白血病を発症し,其の経過を支配した1例を経驗したので報告し批判を仰がんとす.
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