Japanese
English
症例報告
胃癌を併発した黒色表皮腫の1例
A case of acanthosis nigricans associated with gastric carcinoma
鈴木 和恵
1
,
堀口 大輔
1
,
土屋 潔
2
Kazue SUZUKI
1
,
Daisuke HORIGUCHI
1
,
Kiyoshi TSUCHIYA
2
1静岡市立静岡病院皮膚科
2静岡市立静岡病院内科
1Department of Dermatology, Shizuoka City Hospital
2Department of Internal Medecine, Shizuoka City Hospital
キーワード:
黒色表皮腫
,
胃癌
,
口腔内病変
Keyword:
黒色表皮腫
,
胃癌
,
口腔内病変
pp.64-66
発行日 1998年1月1日
Published Date 1998/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902416
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77歳,男性.わずか1か月の間に頭部,顔面,四肢に疣贅様の皮疹が多発し,続いて口腔内にも乳頭腫状の病変を認めるようになったため,当科を受診した.病理組織学的に角質の増殖,表皮の肥厚と乳頭腫症を認めた.血液所見では軽度の貧血,肝胆道系酵素の上昇,腫瘍マーカーの上昇を認め,精査の結果Borrmann 3型の胃癌ならびに肝臓への多発性転移を確認した.皮膚の色素沈着は認めなかったが,黒色表皮腫であると考えられた.
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