Japanese
English
症例
胃潰瘍切除後に見られたる噴門癌根治手術4治驗例
4 cases of radical removal of cardiac carcinoma, caused after the gastrectomies in the treatment of gastric uleers.
中村 武
1
,
大塚 淳
1
,
伊賀 多朗
1
Takeshi NAKAMURA
1
,
Atsushi OTSUKA
1
,
Taro IGA
1
1千葉大学医学部中山外科教室
1Nakayama Surgical Department School of Medicine, Chiba. University.
pp.467-469
発行日 1953年8月20日
Published Date 1953/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407201295
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胃潰瘍に対する胃切除術は広く一般に行われる様になり中山外科教室に於ては昭和21年8月より昭和27年12月迄に約600例に達して居る.しかしながら胃潰瘍に対し胃切除に依り苦痛が除去された後新たに原発性噴門癌の現われた報告は殆どなく,更に其の噴門癌副出手術に成功せる症例の報告は文献上発見する事が出来なかつた.之は從来噴門癌剔出手術が極めて困難であり斯る症例は手術不能症とされていたためと思われるが,今日教室に於ては昭和21年1月より昭和27年12月迄に約350例の食道噴門癌根治手術例を持つに至り,茲に胃潰瘍切除後みられた噴門癌の根治手術に成功せる4症例を経驗致しましたので稀有な症例と思い御報告する.
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