Japanese
English
臨床報告
胃癌術後にPetersen's herniaを併発した2例
Two case of Petersen's hernia after an operation for gastric cancer
川崎 健太郎
1,2
,
金治 新悟
1
,
小南 裕明
1
,
田中 賢一
1
,
藤野 泰宏
1
,
富永 正寛
1
Kentaro KAWASAKI
1,2
1兵庫県立がんセンター消化器外科
2神戸労災病院外科
キーワード:
胃癌術後
,
Petersen's hernia
,
内ヘルニア
,
輸入脚症候群
Keyword:
胃癌術後
,
Petersen's hernia
,
内ヘルニア
,
輸入脚症候群
pp.729-732
発行日 2013年6月20日
Published Date 2013/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104618
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要旨
症例1:60歳台,男性.胃癌に対し開腹胃全摘(結腸前Roux-en-Y再建)を施行した.術後40日目に腹痛をきたし入院し,当初は経過観察としたが翌朝ショックとなり,急性輸入脚症候群との診断で緊急手術を施行した.輸入脚がPetersen's defectに陥入,嵌頓し輸入脚症候群となっていた.症例2:50歳台,男性.胃癌に対し開腹胃全摘+脾摘(結腸後Roux-en-Y再建)を施行した.8か月後,輸入脚症候群との診断で緊急手術を施行した.小腸がPetersen's defectに陥入し輸入脚症候群となっていた.胃癌術後のPetersen's herniaは比較的稀であるが,輸入脚症候群を併発し重篤になることがあり,注意すべき必要があると思われた.
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