Japanese
English
症例
術後に生じた結核性髄膜炎の2例
2 Cases of Postoperative Tuberculous Meningitis
笠井 実人
1
Jitsuto KASAI
1
1松江赤十字病院整形外科
1Orthopedic Clinic of Matsue Red Cross Hospital
pp.771-772
発行日 1952年12月20日
Published Date 1952/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407201159
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症例
第1例:青○善○,♂,34歳,元軍人
昭和20年2月スキー訓練中約2mの高所から墜落した.右腰部から大腿にかけて放散痛を来し,6月末には一時作業に参加出来る程に軽快した.同年12月シベリアにて鉄道作業中再発し,今度は左腰部から下肢にかけて放散する神経痛樣疼痛を来し,歩行は出来るが疾走,胡坐,及び躯幹の運動は不能となつた.疼痛は夜から早朝にかけて強い.
現症:脊柱に変形はないが,腰椎は全般に軽い硬直を呈し,L4,L5に圧痛がある.右下肢に萎縮があり,P.S.R. A.S.R. 両側共亢進,足搐搦の傾向が見られる.Lasègue氏症候は右150°.左135°で陽性.右下腿外側に知覚鈍麻がある.両側上臀神経,坐骨神経幹に圧痛がある.
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