Japanese
English
臨床経験
髄膜炎を併発した結核性脊椎炎の1例
Tuberculous Spondylitis Associated with Meningitis : A Case Report
工藤 正育
1
,
片野 博
1
,
武田 裕介
1
,
佐々木 知行
1
,
原田 征行
2
,
植山 和正
2
,
田中 洋康
3
Masaiku Kudo
1
1弘前記念病院整形外科
2弘前大学医学部整形外科
3弘前大学第3内科
1Department of Orthopaedic Surgery, Hirosaki Memorial Hospital
キーワード:
tuberculous spondylitis
,
結核性脊椎炎
,
tuberculous meningitis
,
結核性髄膜炎
Keyword:
tuberculous spondylitis
,
結核性脊椎炎
,
tuberculous meningitis
,
結核性髄膜炎
pp.1225-1228
発行日 1998年10月25日
Published Date 1998/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902554
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抄録:結核性脊椎炎に結核性髄膜炎を併発し死亡した.例を経験した1症例は69歳の女性,1997(平成9)年1月より腰痛出現し,同年3月より再び腰痛増強,他医を受診しMRIにて腰椎化膿性脊椎炎と診断され,入院安静および抗生剤治療を続けるも軽快なく,当科紹介となった.同年6月2日,生検目的に経皮的髄核摘出術に準じ椎間板穿刺,ドレナージを施行した.鏡検にて抗酸菌は陰性,一般培養も陰性であった.6月7日より不穏徴候を認め,髄液検査を行った.細胞数増加,糖低下,蛋白増加が見られた.徐々に意識状態の低下が見られたため,6月13日,弘前大学第3内科転院し,髄液PCR法にて結核性髄膜炎と診断,抗結核療法を行うも軽快せず,6月18日死亡した.剖検では結核性脊椎炎および結核性髄膜炎の所見であった.
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