Japanese
English
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大腸癌を思わせた腸管ポリポージスの興味ある1例
A case of intestinal polyposis to be observed as large intestinal cancer
高橋 末広
1
,
笠松 茂
1
Suehiro TAKAHASHI
1
,
Shigeru KASAMATU
1
1和歌山醫科大學外科教室
1Surgical Depertment, Wakayama Medical Colleage
pp.253-255
発行日 1952年5月20日
Published Date 1952/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407201024
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緒言
腸管ポリポージスに関する文献は枚挙に遑がない程である.大体ポリープは何れの腸管にも発生するもので,殊に直腸に多い.主として孤立性に或は時には多発性に生ずるものである.本例は惡性腫瘍に因る大腸狭窄と想像せられ,開腹術施行し,その切除標本により横行結腸に於ける多発性ボリポージスなることを認め,尚その簇生した各ポリープが炎衝性に癒着し一つの管腔をなし,恰も二重腸管を形成したるが如き観を呈せる興味ある且稀有なる症例である.茲に之を報告し,諸賢の御批判を乞うものである.
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