外科と生理
その10
須田 勇
1
Isamu SUDA
1
1慶應大學醫學部生理學教室
1Physiological Dept., Keio-Gijiku Univ.Medical School
pp.150-152
発行日 1952年3月20日
Published Date 1952/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407200998
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3.炭酸ガスの運搬
組織で代謝の結果生じた炭酸ガスは,その意味では組織に必要のない所謂老廃物質である.併し,血液中に入ると,次に述べるような形で血液の極めて特徴のある血液緩衝物質として,生物の内部環境の恒常性維持作用に関與し,同時に呼吸中枢に対する作用物質として呼吸運動の調節に関與する.この後の2つの意味から,生理学的には極めて重要な物質である.
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