Japanese
English
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いわゆる頸動脈毬摘出術の慢性多発性関節ロイマチスに対する治療成績—(附)頸動脈毬摘出による月経障碍の治驗例
Effect of so-called Extirpation of Carotid-body on the Chronical Palyarthritic Rheomatism
森田 信
1
Makoto MORITA
1
1京都大學醫學部整形外科學教室
1Orthopedics of Kyoto Univ. Med.
pp.234-235
発行日 1951年5月20日
Published Date 1951/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407200817
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- Abstract 文献概要
われわれは昭和21年12月以来,慢性多発性関節ロイマチスに対して頸動脈毬摘出術を追試してきたのであるが,現在までに術後1年を経過せる症例は18例である.したがつてまだ決定的のことは申されないが,大体の見当はついたものと考えるので,こゝに一應の成績を発表する次第である.結論からいうと,この手術が提唱されているほどしばしば有効であるとは申されないが驚くべき著効を得ることがあるのは確かである.なおわれわれは,ロイマチンに著効を得ると同時に,この数年間殆んどなかつた月経が手術に引続いて始まり,以来極めて順調となつた1例を経驗した.いわゆる頸動脈毬摘出術に関する報告は枚挙にいとまないほどであるが,今日までかゝる事実の報告には一度も接し得ないようである.いまにわかに,これを解明することはできないが,この事実から,ロイマチスに対するこの手術の作用機序を解くヒントが得られるかもしれない.
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