Japanese
English
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内分泌と整形外科
Internal Secretion and Orthopedic Surgery
三木 威勇治
1
,
後藤 威
1
Isaharu MIKI
1
,
Takeshi GOTO
1
1東京大學醫學部整形外科
1Orthopedic, Surgical Dept. The Tokyo Univ.
pp.259-264
発行日 1950年5月20日
Published Date 1950/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407200648
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整形外科が,骨,関節疾患を取扱う分科であるので,骨の発育,増殖及びCa. P. の新陳代謝に関する内分泌に,最も関心がひかれる. 生理的には,多くの其分泌腺が,お互いに協力して,骨,関節の新陳代謝を調節しているが,一旦この調節が破壊せられると,骨,関節の発育異常として現はれるし,又,骨折のように,骨に異常がおこれば,脳下垂体,副甲状腺,甲状腺,胸腺等は,お互に協力して,骨折治癒に向つて,各々の分担の力を発揮する.
これら内分泌腺の機能異常が,亢進であれ,低下であれ,生理的範囲である時には,外には現れてこないが,一旦病的になると,内分泌腺疾患として現れてくる. しかしその原因は,必ずしも,一つの内分泌腺のみに関せず,お互いの関係から多腺性に現われることがある. Zondeckによる,内分泌腺間の促進,抑制関係は次の図の如くである.
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