Japanese
English
綜説
破傷風30例の統計的観察
Statistic Review of 30 cases of Tetanus
山田 英藏
1
,
大柳 裕
1
,
奥口 昭三
1
Eizo YAMADA
1
,
Hiroshi OYANAGI
1
,
Shozo OKUGUCHI
1
1市立函館病院外科
1Surgery of Hakodate Municipal Hospital
pp.461-462
発行日 1957年6月20日
Published Date 1957/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407201998
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- Abstract 文献概要
余等は10年間に遭遇した破傷風30例に就いて統計的観察を行つたので報告する.
1.細菌侵入に就いては,外傷によるもの23例,開腹術及新生児臍帯断端よりとみるもの各1例,不明5例で,外傷によるもの77%で最も多い.田村例は44例中39例,河野,杉江例は30例中29例,伊東例は17例中15例は外傷であり,開腹例では田村,瀬田及犬塚は夫々2,1乃至2例をあげ,伊東は流産,産褥後2例報告,新生児破傷風報告は稀である.余等の外傷による23例の受傷部位は,頭部,顔部,顔面,躯幹各1,上肢7,下肢13,擦過傷1,切傷1,挫創13,複雑骨折6例で大多数は創傷深部に及んだが,浅い擦過傷でも本症を発生することを知つた.四肢が大部分であるのは勿論受傷し易い為で諸家と一致する.
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