Japanese
English
結核
最近の病理から見た腎結核の治療
On the Treatment of the Renal Tuberculosis from a Recent Point of View of the Pathogenesis
武藤 完雄
1
Masao MUTO
1
1東北大學醫學部
1Medical Dept. Tohoku, Univ.
pp.48-51
発行日 1950年1月20日
Published Date 1950/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407200585
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最近の腎結核の病理或は腎臓結核の病理に就ての最近の見解と云うのは腎結核とは腎実質の原発性疾患でなく腎盂結核に続発した二次的の病変即ち結核性腎盂腎炎であると解することである. 茲に腎結核とは慢性外科的腎結核と称せらるゝ外科療法の対照となる腎結核の事で,急性皮質粟粒結核を除外することは云うまでもない.
然らば從來の腎結核病理に就ての見解はどうであつたか,吾々は最近度々腎結核の病理に就て吾々の檢索成績並に見解を発表したが,今日の印刷事情から文献の引用は最小限度に留め,必要な文献に就ても内容まで紹介して紙面を浪費することを避けて來た. 之は私自身が目下東北医学雜誌の編輯者であり,経済的にも1頁何百円を要することを知つているので論文の頁数を極度に制限する態度を取つているからである. 然し今回は從來の病理と現在の病理を了解して頂くために主として文献的解説を試みようと思う.
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