--------------------
外科的腎結核病理の再檢討
武藤 完雄
1
1東北大學醫學部(武藤外科教室)
pp.490-493
発行日 1949年12月1日
Published Date 1949/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200280
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
腎結核の病理に就ては種々の見解があつたが,有名なWildbolz等の業蹟で一段落を告げた様である。本邦にもHenke-Lubarschの病理書に引用されている恩師指導の先輩小池博士の業蹟を初めとし,各方面から有益な研究が發表されたが,大體に於てWildbolzの學説に賛成した樣である。
外科的腎結核は乳頭髓質に始まる。結核菌を血行に注入する動物實驗では皮質結核が出來て外科的腎結核類似の病變は出來ない。外科的腎結核は獨特な腎實質病變で腎盂結核を髓伴すると云うことになつている。
Copyright © 1949, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.