Japanese
English
麻醉
バセドウ氏病並に甲状腺中毒症手術前準備としてのThiouracil
Thiouracil in the Preoperative Treatment of Exophthalmic Goiter and Thyreotoxicosis
木村 政一
1
,
渡邊 仁
1
,
植草 爲松
1
,
三條 恒夫
1
Masaichi KIMURA
1
,
Jin WATANABE
1
,
Tamematsu UEKUSA
1
,
Tsuneo SANJO
1
1東北大学医学部桂外科教室
1Medical Dept., Univ.
pp.469-472
発行日 1949年9月20日
Published Date 1949/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407200521
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甲状腺疾患に於て從耒諸学者の研究対象となつているのは主としてバセドウ氏病及び甲状腺中毒症であり,又本疾患の研究対象たる理由の主なるものは特有なる術後バセドウ反應に在る. 術後バセドウ反應を軽減することは即ち本疾患の外科的治療成績を向上せしめることであると云う意味に於て,Plummer & Boothbyによつて提唱された微量沃度投與による手術前処置は特筆すべき叢績である. しかし乍ら微量沃度投與による手術前処置を行つても尚重篤なる術後バセドウ反應を耒すことは稀ではなく,時としては死の轉帰を採る事すらある.
Thiouracilは1943年以耒Astwood等により本疾患の手術前処置の目的のみならず,保存的治療の目的にも推奨されている藥剤であるが,其の誘導体なるMethylthiouracil,Propylthiouracil等と共に術後バセドウ反應を著しく軽減せしめると言われている.
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