Japanese
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特集 外来診療のcontroversies
バセドウ病甲状腺機能亢進症の治療―いつ手術にまわすか
Indication of Surgical Treatment for Graves' Disease
小澤 安則
1
Yasunori Ozawa
1
1虎の門病院内分泌代謝科
pp.590-591
発行日 1992年7月15日
Published Date 1992/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900498
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・バセドウ病の主な治療法として抗甲状腺剤治療,手術,アイソトープ(1311)治療がある.多くの場合,まず抗甲状腺剤治療が選ばれており,その治療成績は近年向上している.しかしなお,2~数年の通院治療が必要であり,また寛解後の再発も多い.それに対し手術療法では早朝に確実な治癒を得ることができ,再発率も低い.
・したがって,副作用で抗甲状腺剤治療が出来なくなった例以外にも,抗甲状腺剤治療に抵抗性である例や,長期の定期的通院が不可能な例,近い将来妊娠が考えられる例などでは早期に手術治療の適応を考慮すべきであろう.その際1311治療の可否も考える.
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