特集 カテコールアミン
ラット心筋β-receptorにおよぼすisoproterenol,triiodthyronine,thiouracilの効果
小川 宏一
1
,
望月 盈宏
1
,
新添 謙一
1
,
佐竹 辰夫
1
1名古屋大学第2内科
pp.1135-1137
発行日 1984年11月15日
Published Date 1984/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404204543
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1974年,3つの研究グループが独立して,β-receptorを直接証明する方法を研究し始めた。使用したradioligandは強力なβ-adrcnergic antagonistであり,Levitzki1)らは3H-propranolol,Lefkowitz2)らは3H-dehydroalprenol,Aurbach3)らは125I-hydroxybentyl pindrolを使用し,1974年から1976年にかけてreceptorの結合を判定する技術面は非常に進歩し,多くの組織でreceptorの測定が可能になった。
われわれはラットを用いてisoproterenolの心筋β-receptorに及ぼす影響,およびtriiodthyronine,thiouracilを投与しhyperthyroidism,hypothyroidism状態を作り,心筋細胞のβ-receptor数を測定した。更に生後10週,25週,55週の自然高血圧発症ラット(SHR)を対照として,京都ウィスターラット(WKY)を用いて各年代における心筋細胞β-receptor数を測定した。
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