Japanese
English
綜説
新抗甲状腺剤Mercazole使用によるバセドウ氏病の外科的治療
Surgical treatment of Graves' disease with a new antithyroid drug Mercazole
降旗 力男
1
,
志田 寬
1
,
広野 穰
1
,
島田 寔
1
Rikio FURIHATA
1
,
Hiroshi SHIDA
1
,
Minoru HIRONO
1
,
Makoto SHIMADA
1
1信州大学丸田外科教室
1Department of Surgery, Faculty of Medicine, Shinshu University
pp.329-333
発行日 1957年4月20日
Published Date 1957/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407201970
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バセドウ氏病の外科的治療はThiouracilが手術前準備に用いられるようになつて以来,極めて安定なものとなつたが,Thiouracilには時として無効例も見られ,且つまた前準備期間が多少長びく欠点があるので,一層強力な抗甲状腺剤の出現が望まれていた.ところが1—methyl−2—merca—ptoimidazoleなるイミダゾール誘導体が強力な抗甲状腺作用のあることが判り,欧米に於てはすでにTapazole,Methimazole等の名前で発売され,本邦に於ても最近中外製薬よりMercazoleとして発売されるようになつたので,私共は主としてバセドウ氏病の術前準備に使用し,良好な成績をおさめ得たので報告する.
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