Japanese
English
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腸重積症の非観血的療法に就て
Üper die unblutige Behandelung des Invagination Ileus
峯村 喜四郞
1
Kishiro MINEMURA
1
1篠原病院
1Shinohara Hospital
pp.406-409
発行日 1949年8月20日
Published Date 1949/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407200499
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緒言
腸重積は小兒に於ける内臓外科の重要な疾患で全腸閉塞症の約30%を占め好んで若年者に起り,特に半歳乃至1年の年齢層に多い。
小兒の腸重積症は大部分は廻盲部重積である。本症の経過は急激で,早期に診断を下して適切な治療を施すか否かに依つて予後が決定される。然し時には重積腸管が自然に解脱したり或は嵌頓腸管が壞疽に陥つて自然に脱落して,肛門より排出されて治癒することもあるが之等は極めて稀である。水症の治療に就て從耒から観血的療法或は非観血的療法が主張され種々論議されておるが,吾々はナルコポン・アトロピン(以下「ナル・アト」と略記する)を注射して其の後に高圧浣腸を行う非観血的療法で,本症の21例を治療して概ね満足すべき成績を得たので,茲に報告して皆樣の御追試並に御批判を御願いしたい。
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